2013年12月14日土曜日

新病院がグランドオープンを迎えました。


 新病院落成のごあいさつ

平成22年から3年余りに渡り行なわれてきました新病院建設事業も無事完了し、ここに落成を迎えられ職員一同喜びと感謝の気持ちで一杯です。あらためてご尽力いただいた関係者の方々に心より御礼を申し上げます。また、今年は大洲中央病院開院以来40周年にあたる記念の年でもあります。

 新病院建設に至った経緯について振り返りますと、平成10年10月、旧経営陣から現理事に交代し新生大洲中央病院として再出発いたしましたが、医療の高度化に対応しうる機器の更新や多岐にわたる医療サービスの提供を行う上で建物の陳旧性が徐々に大きな障害となってきておりました。また、医療制度改革に伴う医師不足や医師の地域偏在化による影響を受け、愛媛県南予とくに大洲・八幡浜圏域は地域経済の衰退とともに医療体制が最も立ち後れた圏域として問題視されるようになりました。対策として平成21年度より地域医療再生基金が創設され、自治体・関係医療機関を中心とした協議が現在も継続されております。その取り組みの中で、大洲・喜多郡の救急・急性期医療を担う当院としても、新病院を建設・心機一転し、地域医療を守るために頑張ろうとの意気込みで事業に取り組みました。
 
 新しい病院建設の理念として、①患者様に優しい病院作り。高齢化する患者様にも癒しと静かな療養環境を提供し、十分な設備やリハビリ機能の充実を図る。②働く職員にとって快適な職場環境を提供する。効率的で十分な作業スペースを確保するとともに、研修設備・図書室の整備や休憩室の確保などを行う。③今後の事業拡張や医療機器整備に対応出来る設備構造。脳疾患急性期医療に対しても最新の検査・治療に対応できる医療機器の導入を行う。④環境に優しい病院作り。オール電化設備を整え、建物の耐久性断熱性を配慮する。このような視点で設計建設を進めて参りました。
 
 これからは今までにも増して安全で高度な医療を推進・維持し、「患者様に優しい病院」として地域医療を担い貢献していけるよう、職員ともども気持ちも新たに邁進していく決意です。何卒引き続きご協力とご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
 
平成25年12月14日
理事長・病院長 大久保 啓二